最近仕事で黒部方面に何度か行って、宇奈月温泉のガイドの方のご紹介で知った本。さっそく読んだが、ひたすら怖い。ガイドさんのお話に出てきた、隧道を掘り進める際の高熱や、泡雪崩による宿舎崩壊による犠牲者の話などがリアルに出てきて、ものすごく怖い。今でもこういうトンネル掘りは人力に頼るところが多いのかどうかは知らないが、昔でなければできなかったような恐ろしい工事。
東野圭吾『分身』読了。
少しSF入ったようなミステリだけれども、最近同じようなクローンの出てくる話を読んだばかりなので、なんとなくあまり面白がれず。
藤沢周平『麦屋町昼下がり』読了。
安定の面白さ。小太刀の強い奥方の出てくる話がとても面白かったが、いかに達人とはいえ、リーチが違うので、剣客に勝つのはなかなか大変だろうなとは思う。
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リアルなんですね 想像しちゃいますよね
ガイドさんから聞いた話なら。黒部も犠牲者が出ているし。
やはり描写も上手いんでしょうね
事実としてこういうことがあった、というのがまた怖いのです。観光地の見方が変わりそうです。
kiyotanさん
吉村昭の筆力、さすがだと思います。取材もすごいんでしょうけれども。あんな大工事を強硬に進められたのも、時代なんでしょうね。