福井の生糸・羽二重織の衰退⇒人絹の普及⇒百貨店の進出⇒少女歌劇団の立ち上げと、まさに今やっているNHKの朝ドラ的な時代の話。とはいえ、歌劇が話の中心というわけではなく、その時代の中で翻弄される田舎の少女たちの生き方が描かれ、とても面白かった。いつもながら重厚な描き方。
佐藤厚志『荒地の家族』読了。
確か溺愛猫的女人さんのおススメにあって、読んだ。なんと、あのアエルの書店員さんが芥川賞をねえ……芥川賞にありがちな、なんだこりゃな読みにくさはなかったが、重かった。あの震災、何年も何年もいろいろなところに影を落としている。
東松寛文『S02 週末だけで70ヵ国159都市を旅したリーマントラベラーが教える自分の時間の作り方 』読了。
元気になれる本。広告代理店ほどの激務でもないが、この程度の仕事の工夫・時短方法は知っているのでそこの部分はまあよいが、「人にものを聞く」前に、「自分で調べられるか考えてから」というのは、声を大にして言いたい。人の時間を奪うことになるわけだし……。もうこんなに若くないし、独り者でもないが、やりたくなるよなー、やっぱり。日本をトランジットと考えての世界一周という発想が斬新! で、案外最初からスーパーポジティブな人でもない所が共感できる。
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ううーん、直木賞はともかく……なんですよね。芥川賞は……なんかなあ。
芥川賞はどうもピンと来ないのや後味悪いのが多いので、評を見て好きそうでなければ読まなくなりました。何年か、受賞作は出来るだけ読むようにしてたのですが。
直木賞は大抵読みます。直木賞作家は実力ある感じ、ただ受賞作は必ずしもベストってわけじゃないというか? 選考委員の意見が割れなかった結果みたいな^^
谷崎さん、力のある作家だと思います。読みごたえがある!
芥川賞、年によっても違いますが、どんな基準なのかなあ、と疑問に思います。わけわかんなきゃいいってもんでもないと思うし。