黒川博行『文福茶釜』読了。
いやあ、すごいなあ古美術の世界。いったいホンモノなんてあるのかしら。動くお金が大きいだけになあ……審美眼とか作品・作家への愛とか、そういう甘いこと言ってたら騙されるんだなあ。今更ながらすごい、面白い。
荻原浩『それでも空は青い』読了。
短編集。長編とはまた違った顔があって面白かった。泣けるのもあり、ちょっとホラーがかったのもあり。どれも面白かった。
チママンダ・ンゴズィ・アディーチェ『パープル・ハイビスカス』読了。
とても面白いいい小説だったが、この作家の名前は覚える自信がない。ナイジェリア出身作家。最初は全く違う文化と、何故か時々現地語(イボ語?)をカタカナで入れてくるセリフの翻訳に戸惑うが、ぜんぜん知らないアフリカの国でも人々が暮らし、成長し、悩み、傷ついていることが沁みてくる。ノーベル賞候補かも? もっとわかりづらいかと思ったけど、ラテンアメリカのマジックリアリズムみたいなものよりはよほどわかりやすい。
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どれも面白かったです。パープル・ハイビスカスは予約を入れてからけっこう待ちました。
きのう、茂林寺の近くを通ったのですが^^;Aアセアセ
茂林寺、私も行ったことがありますが、狸がいっぱいいて面白いですよね。福を分けてくれる茶釜ではないのでした。