こういうことがあるということは分かっていたが、聞きしに勝る悲惨な状況。映画を監督自ら小説に書き起こしたものだからか、ただのノベライズとは趣が違って、映像が浮かんでくるようだ。いくら難民認定に失敗したといっても、働けない、自治体から外に出られないでそのまま留め置かれるというのはあまりにも……!
田中圭一『うつヌケ』読了。
鬱には縁がないと思っているが、こういうのを読むと鬱になるきっかけはどこにでも転がっているのだなと思う。この手塚治虫オマージュの絵と悲惨な内容が妙にマッチしている。どんな感じでうつヌケをするのかは人それぞれのようだが、回答はそれぞれ違う。これだけいろいろ例を挙げてもらって、それがまあまあ知っている人だと、いいヒントがたくさん転がっていそうだ。
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