超高齢夫婦二人とその三人の息子たちを巡るごく淡々とした大きなドラマの起きない物語だが、ぐんぐん読んでしまえて面白い。この息子たちも、なかなかこうは三人そろわないというキャラでもあるが、何より主人公の九十近いじいさんには驚かされる。この年になってこんなに元気でいる自信はないなあ。
梅村達『派遣添乗員ヘトヘト日記』読了。
この職業ものシリーズ、タイトルは何となく同じトーンでつけているけれども、それぞれ書きぶりが違って面白い。これは作者が根っからの添乗員ではなく、元はライターで食っていくことを目指した人だったりするので書ける内容かもしれない。本当の意味で有資格の添乗員でも何でもないのに、そんな仕事、若いうちにはずいぶんやったなあ。
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じい散歩、読んでみます。
いや、もう体のあちこちガタが来ています。90なんて夢のようです。