面白いし、この小説が書かれたときは中国からのボートピープル的な移民が多かった時期だったのだろうとは思う。が、長々と中国豆知識を披露しておきながら、マオタイ酒を安ウイスキー的なものというなど、「なんだそりゃ」みたいな記述が出てきて、なんだか嘘くさくなってしまう。話としてはいつもながらどんでん返しが効いているしスリリングで面白いのだけれど、ちょっとこれはなあ。
橋本倫史『ドライブイン探訪』読了。
小さいころに家族でドライブに出かけると、たいていお昼ごはんなどで寄るのは地方のドライブインであり、山の方のドライブインで凍ったような刺身なんかを食べさせられたりしていたものだが、今、それらのドライブインの大半が廃墟になっている。日本のモータリゼーションと高度経済成長、そしてレジャーブームを体現してきたドライブインだが、今は本当に残っているところが少ないことを実感。でもなんか懐かしくて、面白い本だった。目の付け所が◎。
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車で出かけるレジャーが流行ったころに雨後の筍のようにうじゃうじゃできたんでしょうけどね。本当に、懐かしいです。
あはは、いつもよく調べてあるんだと思うけど、日本や東洋のことだと調べた!ってとってつけたように感じたりしますね。
マオタイ酒は飲んだことないので、わかりません?^^;
マオタイ酒、火のつくアルコール度数ではありますが、美味しいですよ。ただ、もともと安酒ではないし、一時期プレミアがついて偽物すら出回ったものなので、ちょっと書き方が違いました。