感情移入しづらいストーリーだったが、ロシアンブルとアメショーは、アニメの「働くお兄さん!」のロシ原と茶トラ沢に思えて仕方がなかった。ちょっと長い。
ルシア・ベルリン『掃除婦のための手引き書』読了。
こんな作家さんがいたんだー、っと新たな発見。もっとも物故作家ではあるので、新作はきたいできないが。なんとも鮮やかな短編ばかり! 経験したこともない国や社会のことなのだけれども、臨場感があるというか……面白い。
知念実希人『螺旋の手術室』読了。
最後まで読んで、ようやくタイトルの意味を納得。スリリングで面白い展開だったが、最後にそんな、医者しか知らないようなことが出てくる? とがっかり。ヒントがなかったとは言わないが、ちょっとわかりづらいんじゃないかな。
山本一力『峠越え』読了。
まんま映画が作れそう。女衒と壺振りのカップルが、生きるためにいろいろな問題を解決していく話で、展開は面白いし、主人公二人のほかのキャラも非常に立っていて、面白い。が、周りの人に助けられ、あまりにうまくいきすぎて、何かあってもだんだんと「またきっと大丈夫だろう」と思ってしまうのがマイナスといえばマイナスか。
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伊坂幸太郎さん、面白いのですがなんか合わなくて(^^;
今回の4冊の中だと、私のベストはルシア・ベルリンでした。