元々ホラー作家だし……と言われたら仕方がないが、ミステリと思って読み始めてしまって、突然ホラーの要素満載になってしまうと、なんだか裏切られた気分。あまり後味のいい感じでもないしな。
酒井順子『平安ガールフレンズ』読了。
面白くてためになる感じ。清少納言が日本の「あるある」の祖であるなどは、なるほどなアと感心してしまった。ドライで親しみやすい清少納言も、どちらかといえばウェットで静かに心の炎を燃やすタイプ?の紫式部も、モテモテだが決して幸せではなかったらしい和泉式部等……この時代の女性たちは世界的ともいえるとんでもない功績を成し遂げているのだが、名前すらまともに後世に伝わっていない点が共通している。なんだか不思議だよなあ、と思う。で、こういう当時のバリキャリ連中をねたんだりよく思わなかったりする男性がすでにいる。なんだかなあ、今も昔も。
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そういえば次回の大河ドラマは紫式部が主役だそうです。
吉高由里子でしたっけ? どんなドラマになるんでしょうね。この本を読むと、なかなかいいキャスティングのような気がしてきます。