2024年02月25日

うっかりしてまたためた

 金原ひとみ『ミーツ・ザ・ワールド』読了。

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 なんとなく『蛇にピアス』でアレルギーを起こして、読んでいなかった金原ひとみ。なんだ、全然面白いじゃん。読まないできて損したな。もう少し読もう。

 村山由佳『命とられるわけじゃない』読了。

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 母が亡くなった家の近くで運命的な出会いをした外猫ちゃん……この人の『猫メンタリー』を見ていなかったのを思い出して、慌てて見たりして。猫ちゃんとの出会いや迎え入れ方も面白かったが、恋愛小説家で二度離婚して、最終的にはいとこ婚って……

 『スタートライン: 始まりをめぐる19の物語』読了。

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 オムニバスの短編集。やっぱり万城目さんが変だったり、恒川さんが良かったり。

 清岡卓行『邯鄲の庭』読了。

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 図書館で「二胡」と検索してこの本が出てきて、読んだが、面白かった。そういう検索をしなければ手に取ることもなかったような本だけれど、まだ姜建華が天才少女と呼ばれていた時の演奏を聴いたり、故・小澤征爾が中国の中央楽団を振ったのを聞いていたりして、なんだかうらやましいような。

 原田マハ『たゆたえども沈まず』読了。

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 溺愛猫的女人さんが紹介していて、読んでしまった。大学生時代になぜか弟のテオの手紙の本を読んだな、と思い出した。ゴッホ自身はなんだか想像通りの描き方だけれど、日本人の画商たちの描かれ方のほうがおもしろかった(想像上の人物も入っているけれど)。

 浅田次郎『流人道中記(上・下)』読了。

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 なんでこんなに面白い小説を書けちゃうのか、大変な才能だと思ってしまった。侍の生き方、生きづらさを体感する主人公たちの道中が、面白くてまた悲しい。

 金仁淑『アンニョン、エレナ』読了。

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 なんとなくマイブームの韓国の女流作家たち。この人のは面白いけれど、ちょっと観念的過ぎたような。表題作は面白かった。

posted by あーる at 20:44| Comment(2) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2024年02月21日

堂々ルビーちゃん

 引っ越しは済んだものの、まだまだ物が片付かない。探しているのにあるべきものがない……このほか、仕事上でのでかいヤマなどもあって(一山[右斜め上][右斜め下]超えて、また来週一山[右斜め上][右斜め下]……)、ちっともブログが進まない[ふらふら]……ので、簡単更新です。

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ドタバタ、ドタバタ[ダッシュ(走り出すさま)](男子チーム)
ころん、ころん(ル)

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ズドドドドドド[ダッシュ(走り出すさま)](男子チーム)
騒がしいわねえ(ル)


 男子チームがあちこち部屋を駆けずり回って[ダッシュ(走り出すさま)][ダッシュ(走り出すさま)][ダッシュ(走り出すさま)]いますが、新居の2階でルビーちゃん、てんで落ち着いたものです。

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なーに慌ててんのかしら(ル)
ルビーちゃん、冷静だねえ

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だって、ここがあたしたちの新しいおうち[家]なんでしょ?(ル)
そうだよ

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あたし、気に入ったわ(ル)
すごい馴染みようだなあ[がく~(落胆した顔)]


 走り回る[あせあせ(飛び散る汗)]ほかの子たちをしり目に、ルビーちゃんは相変わらず落ち着いています。案外、大物だったかしら。

posted by あーる at 23:46| Comment(9) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2024年02月12日

さすがにたまりすぎ

 とりごえまり『名なしのこねこ』読了。

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 溺愛猫的女人さんのご紹介だったと思う。そのまま先住さんのいる家で子猫を拾うときの入門書ともなっているが、この作者さんの心配や躊躇がすごく自分事に思える。良書。

 平野恵理子『六十一歳、免許をとって山暮らし』読了。

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 何となく、五十八歳の時のやつより面白かった。車の免許をこの年になって取ろうとしているところがぐっとくるのかな。ただ、山暮らしと町暮らしはちょっと条件が違うんだよなあ。

 村木嵐『せきれいの詩』読了。

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 幕末って、本当に大変な激動の時代だったのはわかるが、ここに出てくる上級武士たちと公家の他にも無数の庶民がいたわけで…この、時代的には本当にトップの花形のお家柄のご兄弟のそれぞれの考えや生き方には、すごいとは想えど、庶民の自分にはなかなかついて行けない。

 池波正太郎他『赤ひげ横丁―人情時代小説傑作選 』読了。

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 山周はもちろんいいのだけれど、菊地秀行先生がこんなのを書かれていたのは知らなかった。面白かったりして。

 桜木紫乃『誰もいない夜に咲く』読了。

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 凍てつく夜を思わせる短編集。この人は短編の名手でもあるのだな、と思う。確かにいろいろな長編の原型となっている物語集。

 荻原浩『噂』読了。

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 何にもまして、ラストが怖い。人為的に噂を作り出すというマーケティング方があるのは何となく知っていたけど、そんなものより怖いのは……ひー。

 村山由佳『風は西から』読了。

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 コンビニの店長とか居酒屋の店長とか、なんだかものすごくブラック企業にいたぶられて……という事件は確かにあった。が、小説で読んでみると、確かにこれはつらいものだな、と思う。こんなことで将来ある若者の命を摘まれてはかなわんな。

 凪良ゆう『流浪の月』読了。

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 図書館で、かなり待ったなあ。2日ほどで一気に読んだ。なんともやりきれないが、読後感よく終わっている。

 原田ひ香『老人ホテル』読了。

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 これもかなり長く待ってようやく読めたが、期せずして『流浪の月』と同様、小さい時の「事件」に人生を狂わされた人の話。最後に作者の面目躍如の、後ろ盾がなくても何とかカネを稼いでいく方法が出てきて、頼もしい。

 戸梶圭太『誘拐の誤差』読了。

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 まあ、出てくるやつ出てくるやつとんでもないやつばかり。メフィスト賞だなあ、やっぱり。殺された少年すらあまり哀れには思えなくなるという……アナーキーさ。

 高橋克彦『鬼』読了。

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 陰陽師は安倍晴明だけではない。というか、まだ下っ端時代のことも出てくる。にしても、やはり蝦夷って都からすれば悪霊以上に怖い存在になりえたのかな。

 土橋章宏『いも殿さま』読了。

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 ご活躍中だなあ。それにしても、この殿様が実在の人物というのは、わざわざ石見銀山まで行ったのに知らなかった。また行きたくなったりして。これも映画にならないかしら。

 佐藤究『テスカトリポカ』読了。

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 直木賞受賞作。これも大長編なのに一気に読めて、すごく面白かった。アステカ、メキシコ、カルテル……遠い話だと思っていたら、ググっとアジアに接近し、また日本にまで上陸してきてビビる。血みどろ過ぎて最後には若干食傷気味になるけれども、これは読みごたえあり。

posted by あーる at 23:49| Comment(4) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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